糖尿病性腎症は糖質に加えてたんぱく質も制限する

医師から指示されている1日の総摂取エネルギーが1600kcalの場合、1日20単位の食品と置き換えることができますが、バランスのよい栄養素を摂取することが大事になってきます。みなさんがよく知っている外食メニューも、「食品交換表」には掲載されています。参考にして、ある程度のカロリーや栄養素を覚えておくとよいでしょう。一方、薬物療法を受けている患者さんの場合、食べものを摂るタイミングをしっかり意識しておかないと、条件次第では低血糖を誘発するおそれがあるので留意してください。旬の食べものを積極的に取り入れたメニューや、上手に外食の仕方を工夫して、満足のいく食事療法を実践してください。2型糖尿病や肥満の原因のひとつとして体内時計の乱れがあります。糖代謝や血圧・脂質代謝・睡眠や体温など、それらの生理機能は日内リズムに伴って変化し、「体内時計」によって制御されています。「体内時計」は、生活スタイルから影響を受けています。聞きなれない「時間栄養学」とは、「体内時計を考えた栄養学」を指します。「どの食品をどれくらいの量摂取するか」といったこれまでの栄養学に、体内時計の特徴を踏まえた「いつ食べるか」を加えて、食事のリズムと効果の関わりについて調べる新しい研究分野です。腎臓病の一つである糖尿病性腎症は、血糖値を正常に保つインスリンとよばれるホルモンの機能が悪化し、血糖値が上昇したままの状態が続く病気です。人生の多くを費やす糖尿病治療の目標は体重に加え血中の状態(血圧・血糖・血清脂質)のバランスを良好に保つことで、例えば、網膜症・腎症・神経障害などの合併症、心筋梗塞・脳梗塞・足壊疽などの動脈硬化症を予防し、健康的な心とからだを保ち、実り多き時間を過ごすことです。適切な指導による食事療法などは治療の一環として、糖尿病性腎症の悪化を防ぎ、その他の合併症や動脈硬化症への予防にもつながります。糖尿病性腎症に罹患する可能性を告げられた方のなかには、「まだ糖尿病性腎症になったわけじゃないから、今は食生活を改善したり、適度な運動も必要だと思うけどできない」と考えている方々もいるでしょう。正式に糖尿病性腎症と診断されるまでにはほとんど自覚症状がないため、意識して生活の改善を図ることはめずらしいことです。糖尿病の予備軍から境界型になってくると、病状が顕著になり始めます。特に、血糖値を下げる際に重要な役割をするホルモン、インスリンの数値に変化が及ぶ状態は、糖尿病性腎症にとって最も顕れやすい症状です。人は歳とともにインスリンによる筋肉への糖の吸収が減少します。血糖値の上昇につながる原因の一つです。とりわけ食事の後は、ブドウ糖が体内へ一気に取り込まれるため血糖値が上がります。血糖値上昇を抑える手段として「ベジタブルファースト」があります。まずは野菜から食べるといった食事法です。食物繊維が多量に含まれたゴボウやキャベツなどの野菜は、作用として他の食品の消化吸収を緩やかにします。ご飯や麺類などの炭水化物に含まれる糖質をゆっくりと吸収するため、ブドウ糖が体内に吸収されるのを軽減します。糖尿病性腎症は、1型糖尿病性腎症・2型糖尿病・その他の糖尿病に大別できます。そのうち、日々の食生活や生活習慣の影響は大きく患者数の最も多いのが、「2型糖尿病」です。自覚症状が出ないため血糖値の高さにも気づかないことが多いですが、何かと病状悪化の原因となり様々な合併症を誘発します。間違った食習慣は2型糖尿病性腎症を引き起こす大きな原因になるので、治療の目的として食生活の改善が重要です。体重や血糖を意識して調整し糖尿病性腎症性の合併症を予防、さらに悪化の抑制を目的とするのが食事療法です。例えば糖尿病性腎症になったら、食べられる食事が限られてしまうと考える患者さんが多いと思います。ところが、糖尿病になったからといって、食べられないものは何もありません。普段の食事とは異なるメニューが「食事療法」というわけではなく、食べ物の栄養バランスと総摂取エネルギーを照らし合わせながら実践することが重要になります。この食事療法の考えは、糖尿病の患者さんだけが実践するものではなく、健康なひとでさえ日常的に意識しないといけないということです。毎日摂っている食事については、3食それぞれ同じくらいの分量が理想的ですが、どうしても夕食が多くなってしまいます。忙がしくて、食事には20分の余裕をもって食べることです。食事に時間をかけることで、血糖値の上昇を抑えたり、満腹中枢が刺激され食欲が満たされるからです。忙しいとき、仕事の合間に短時間での食事摂取は回避しましょう。食物繊維は血糖値を下げる効果がありますので、海藻類やきのこ類はたくさん摂取してください。糖質が多く含まれるポテトやコーンを摂取する場合は要注意です。「緩やかな糖質制限食」は、糖質摂取量の目安が1食あたり40gまでです。一日3食のバランスを考えながら、ご飯は少なめにすることが重要です。若い人にありがちな「ラーメン・ライス」や「チャーハン・ラーメン」が一番良くありません。同様に「カツ丼とざるそばセット」なども好ましくありません。すなわち、糖質ばかりの食事はよくないということです。糖質制限の例として種類の多い幕の内弁当とご飯を少なく摂ることを、指導しています。「緩やかな糖質制限食」では、カロリーはあまり気にせず、野菜・お魚・お肉といった食品もたくさん摂りましょう。数多くの食品群にはさまざまな栄養素が含まれており、それらを適量摂取することが、バランスのとれた糖尿病性腎症の方の食事です。それぞれにふさわしいエネルギー量を超えることなく、調和のとれた食事摂取において「糖尿病食事療法のための食品交換表」は、とても参考になります。その食品交換表で私たちが日々摂取している食品を見てみると、栄養素が多く含まれる種類によって、6つの食品グループ(6つの表)と調味料に分けて、食品の重量を掲載していますが、その基準は1単位80kcalです。そうした食品交換表を参考にすることで、料理の種類も豊富になります。
もっと詳しく調べたい方はこちら>>>>>糖尿病性腎症 食事 宅配